キッチン厨房機器にも使われている金型・プレス金型

2023/07/09

プレス金型・プレス加工はキッチンのスタイルを変えた

キッチン周りに、目を配ってください。何が目につきますか?ステンレスのシンク、ガスレンジ・オーブン・グリルロースター・レンジフードetc.

キッチン・厨房機器は、「熱」「水」「油」に対する耐性が求められ、同時に清潔さも必要な要素となります。これらの要求に応えつつ、コスト・加工しやすさ双方を兼ね備えた物性を持つのが金属。中世~近世まで、キッチン周りの素材は木製やコンクリートが主な素材でしたが、この金属製の製品の登場は、厨房機器に激変をもたらします。

ステンレス製のシンクはプレス金型製品の傑作

中でもキッチンのスタイルに革命を起こしたのがステンレス製のシンク。ステンレス製のシンクの存在が、キッチンデザイナーに自由な発想を与え、ダイニングキッチンという新しいスタイルを家庭に呼び込むことができたのです。このシンクは元来、一枚の金属製の板からできており、金属プレス加工金属プレス金型が織りなす傑作のひとつだといえるでしょう。

調理機器にもプレス金型・プレス加工は使われる

調理機器に目を向けても、大小各種の鍋・フライパン・フライ返しにお玉など。従来、鋳物や切削加工で製造していた製品が、金属プレス金型・金属プレス加工に切り替わっています。金属プレス金型・金属プレス加工を多用することで、軽く・低価格な・均一性がとれた製品が普及したのです。キッチン用品への金型関与はまだまだあります。鍋やフライパンだけでなく、竹籠・木製蒸し器が、樹脂製のカゴ・金属性の蒸し器に。食品を保存する樹脂製タッパーも、元来は陶器やガラス瓶でできていました。

スーパーやコンビニの食品加工品にも活かされるプレス金型やプレス加工

家庭やレストランのキッチンから、コンビニやスーパーに目線を写しても、金属プレス金型やプレス加工で作られた製品は活躍しています。プラスチック製のお弁当箱・各種の仕切り板・アルミ製の小型容器などが上げられます。食器にも、金属プレス金型やプレス加工は役立っています。金属や樹脂でできたフォークやスプーン・ナイフ、樹脂でできたお箸、樹脂製の各種お皿。プレス金型やプレス加工が関わっている製品はまだいくらでもあげることができます。

家電メーカーもプレス金型を多用

厨房機器は単純に加熱するだけでなく、微妙な火加減や調理の繊細な時間・温度管理が必要になります。家電メーカーではこの作業を、直火から制御が容易な電気に置き換え様々な製品をリリースしています。電気釜・電子レンジ・電気ポット・オーブントースター・ホットプレートなど。こちらも上げれば、キリがありません。これらの製品にも、通電・耐熱・耐久という観点から、金属製の主要部品が使われています。それはすなわち、金属プレス金型や金属プレス加工の技術やノウハウが活用されているということでもあるわけです。

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