自動車製造にも必ず金型が使われているって知ってる?

2023/07/07

自動車と金型は切っても切り離せない関係にある

あまり耳馴染みのない「金型」。とはどのようなものなのか。今回は日頃金型製造のたずさわっている協栄製作所が、金型が大きく活躍する、自動車の製造についてお話したいと思います。

自動車には1万個以上、多いものでは3万個ほどものパーツが使われていますが、このほとんどが金型で作られています。金型を使わないパーツを思い浮かべるのが難しいくらいで、自動車と金型とは切っても切り離せない関係にあるのです。

自動車パーツの製造に使われる金型の種類

では、自動車のパーツは具体的にどのような金型を使って作られているのでしょうか。さっそくご紹介していきましょう。

①プレス金型

プレス金型の多くが自動車部品製造のために使われおり、その割合は7割以上ともいわれます。金型の最大の需要は車産業にあるのですね。ボディやボンネット、ドア、サスペンションなど、薄い板状のパーツのほとんどが、プレス金型で作られます。これらのパーツは、金型を用いて成形した後に溶接し作ります。

②ダイカスト型

アルミニウムでできたエンジン本体やレバーなどは、ダイカスト型で作られます。金型による鋳造を行います。

③鋳造型

エンジンの動力をホイルに伝えるための動力伝達用のパーツのほとんどが鋳造型により作り出されます。成形は、主に鉄の塊を潰し鋳造して行います。

④ガラス用型

窓ガラスやヘッドライトなど、ガラス部分の製造に使われるのがガラス用型です。

⑤ゴム用型

タイヤやワイパーなど、ゴムの部分の製造に使われるのがゴム用型です。

⑥プラスチック成形型

バンパーや燃料タンク、車内の内装品など、プラスチック部分の全てはプラスチック成形型で作られます。車のプラスチックパーツは増えていることから、この金型に対する需要も高まっています。

⑦電装品金型

エンジン、エアコン、ステレオ、カーナビ、クラッチ、ドアの開閉のためのパーツなど、その他にもたくさんある電装品の製造には、電装品金型が使われます。

このように大きく7種類の金型が自動車製造に用いられますが、それぞれの部品にそれぞれの金型が使われるので、部品の数だけ金型があるということになります。

今回のプレス金型コラムのまとめ

・自動車パーツは1万点以上あり、そのほとんどの製造の工程で金型が使われている
・金型の最大の需要は自動車産業にあることから、金型産業への影響も大きいと言える
・部品の数だけ金型がある

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