金型製造にたずさわる一企業としての想い

2023/06/27

金型は日本の「モノづくり」を支えているともいえる、重要な基幹ものです。以前、金型のコラムでもお話ししましたが、金型がなかったら自動車もバイクも家電、ひいてはパソコンも作ることができません。

金型は工業の基幹

仮に金型を使わず品物を作れたとしても、その値段は今の数十倍から数百倍にもなることでしょう。しかも、品質的にも安定せず粗悪品も大量に市場に出回ると思われます。このように工業製品に欠かせない金型ですが、一般の人は「金型」について、その存在すら知らない方も多いと思います。実際に金型を見たことがない人も、めずらしくはないと思います。

学校でも金型のことは習わない?

学校の社会科の授業でも、金型のことはほとんど教えられることはありません。なので、金型についての勉強は、大学や専門学校が最初。本格的に金型について学び始めるのは、会社に入ってから。という方が大半だと思います。また金型はPCなどとは違い、専門書が一般の本屋さんにおいているわけではありません。なので、個人で勉強をする機会やチャンスも少ないのが現状です。

金型製造の趨勢が自国の工業水準を決する

実は金型製作技術の向上は、発展を目指す国であればどこでも力を入れている事案。どの国も、国家プロジェクトとして、非常に熱心に金型の技術向上に取り組んでいます。しかし残念ながら、日本では国も学校も、あまり熱心ではないようです。そのため、日本の金型技術は大部分を企業が、しかも中小企業が中心となって、その技術を磨き世界のトップレベルを維持しています。

製品としての「金型」と金型製造

工業製品の基幹となる金型は、金型を使う産業分野を支えるだけではありません。金型そのものや、その製造技術も輸出されています。そして品物にもならず、金型技術者も海外に赴任。技術指導に行っている方や、企業も数多くあります。もちろん、海外から日本へ金型の勉強に来ている人もまたしかりです。

金型製造も進化する

いままでの金型の製作は、個々のノウハウや特色が濃厚で、数多くの経験と経験が必要な作業でした。しかし時代は進み、現代ではPCを使った設計方法(CAD)や何十年にも渡る経験がなくても、ある程度容易に加工できるNC(数値制御)工作機械それに、CAM(コンピュータによる製造)が登場。新技術を使うことで、比較的簡単に、金型設計や金型の加工が可能になりつつあります。そのため、若年の金型技術者や女性の金型設計者も増加しています。協栄製作所の金型製造

金型の進化は止まらない

金型を作ることは、個々の創造性を活かす行為でもあります。そして何より「モノづくりの魅力に富んで」いる素晴らしい仕事だといえるでしょう。金型の進化はとどまることはありません。今後も金型の発展の余地は小さくはないでしょう。協栄製作所は、金型製造を通じて、今後も金型の製品やプレス加工だけでなく、ホームページを通じて金型の魅力や詳細をお伝えしていきたいと考えています。

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